インプラント(人工歯根)とは?

何らかの原因で失われた歯の変わりに、顎の骨に人工歯根(インプラント)を植える方法です。

はじめてインプラントが世に登場したのは1965年で、まだその歴史は40年そこそこです。

当時は大変な手術をして行うものというイメージがありましたが、ここ十数年で素材や形態・植える方法が改良されました。

その結果、以前より簡単にその場で処置できてしまうほどになりました。

インプラントの素材や治療期間の概要

特徴概要
素材生体親和性の高い「チタン」が使用されており、ほとんど生体に異物防御反応を起こさせることなく機能する精度の高いものになっています。
形態骨がつき易い(骨性癒着:オッセオインテグレートと言います)ように表面が加工されたものになっています。
期間インプラントオペ後は下顎ですと2-3ヶ月、上顎ですと4-6ヶ月くらいの時期を経て上部構造体が装着され、しっかりとかめるようになります。

最近では、改良が重ねられ処置が以前に比べて簡潔になったことから、インプラントの件数も世界的に増えてきました。

一方で術後ケアの重要性と適応症例の幅が問題となっております。

インプラントで埋め込んだ歯は人工臓器

インプラントは、かなり改良されてきましたが、感染には充分にケアしなければなりません。なぜなら、一般的な歯科治療とは異なり、体の中に大きな物を埋め込むからです。

いわば人工臓器のような物ですので、感染やマッチングが大事です。

  • 当院では、みなさまときちんとご相談の上、慎重に進めさせて頂いております。ご安心下さい。
  • また、植えたら終わりでなく、そこからメンテナンスなど長期に渡っての口腔内ケアが必要です。
  • 髪の毛一本、お口に入っても違和感を覚えるくらいデリケートなのが、口の感覚ですから、以前のように元の状態に最も近づけることのできるように、調整していきます。

義歯では食べられないアワビやイカ、などの硬い食品も問題なくその食感を楽しむことができます。また、口腔周囲筋の劣化を予防できます。

手術に際しては口腔外科専門医が行い、術前審査を十分行います。

術前審査を充分にする必要などありますので、まずはご相談下さい。

※ご注意下さい

  • まずは、全身疾患がなく喫煙されていない方が条件です。喫煙は予後が悪く数年しか持たないケースも報告されているためです
  • 歯槽膿漏などの原因で歯を損失した場合も、口腔内管理の問題や、細菌による感染での組織破壊でお受けできないケースがあります。

当院のインプラント治療の種類と治療例

アストラテック インプラント(スウェーデン製)

概要

  • 世界各国の多くの研究家が集まって研究を続けているグループによって作られたインプラントで、世界的には非常にスタンダードなインプラントです
  • 植え込んだあとしっかりと骨につくまで下顎ですと2-3ヶ月、上顎では3-6ヶ月かかり、その間は力を加えないでしっかりと根づくのを待つ必要があります。
  • 歯肉を切開、剥離して手術するので、骨のしっかりとした位置の確認をしながらインプラントを埋入していきます。当院の口腔外科専門医が行います

治療例

治療前

インプラントオペ中

最終補綴物装着[3ヵ月後]

臨床参考価格
インプラント体2本×25万+上部構造2本×20万=90万円
術前審査立案解析代(シュミレーションソフトによる)2万、CT撮影6千円、ステント代6千円

保険の義歯やブリッジに比べたインプラントの優位性

  1. 保険のクラスプ義歯の場合には残っている引っ掛ける歯にかなりの負担をかけてしまう
    高い確率でその歯が歯周病や虫歯になってしまうので残っている歯がどんどん減っていく心配があるが、インプラントでは周りの歯への影響は全く関係ない。
  2. 保険のクラスプ義歯の場合には硬いものがかなり制限されてしまう
    ために、いかやアワビ、えんがわなどの硬めのお刺身はほとんどかめないために、老後の食への楽しみが半減する恐れがあるがインプラントの場合は何でも硬いものがよく噛めるのでそんな心配はない。
  3. 口の中の違和感が極めて少ない
    口の中は髪の毛一本はいっても違和感を覚えるくらい繊細な感覚であるがゆえに保険のクラスプ義歯だと粘膜部分を覆うピンク色の床と呼ばれる部分にかなりの違和感で、食事の楽しみかなり減ってしまうのに対して、インプラントでは第3の永久歯と呼ばれるように、根元から一本新しい歯が再生したという感覚なので、違和感は全くない。
  4. 硬いものが積極的にかめる
    保険のクラスプ義歯に比べてインプラントでは硬いものが積極的にかめるので、唾液がよく出せるようになる。結果的に唾液の中に含まれている免疫機能活性物質が産生されやすくなるために各種の病気になりにくい健康な体を維持することにかなり役立つ。
  5. 抗加齢効果が高い
    保険のクラスプ義歯に比べてインプラントでは良く噛めるために、咀嚼に関連している口の周りの筋肉がいつまでも使われ続けるために抗加齢効果が高く、いわゆる老け顔になりにくいといった見た目的な効果も高い。
  6. 認知症になりにくい
    保険のクラスプ義歯に比べてインプラントでは良く噛めるので、脳への血流もしっかりとするために、年をとったときにいわゆる認知症になりにくい。
  7. 体のバランスを取りやすい
    保険のクラスプ義歯に比べて、かみ合わせがしっかりするので、スポーツや仕事をするときにバランスをとりやすい。
  8. 清潔を保ちやすい
    インプラントの場合には義歯のように余分な部分が全くないので、何よりも清潔感が高いのと、口臭の原因となる心配がない。
  9. 物が挟まりづらい
    保険のクラスプ義歯は食事中に物がよく挟まってしまうために下手をすれば食事中にも外して洗ったりしないといけない場合があるために、人前での食事などではかなりの不便を感じることが多いのに比べて、インプラントではそんなことは全く無関係で心配ない。
  10. 修理の不安が極めて少ない
    義歯の場合には粘膜の部分が年を追うごとに隙間ができてくることが多いので、そうなった場合には裏打ちをしたり、修理をする必要が出てくるのに比べて、インプラントの場合にはそんな心配はいらない。
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