顎偏位症、といわれる噛み合わせの不調和からくることが多いようです。
噛み合わせの際に上の顎と下の顎のかみあわせの動きに調和した被せ物(補綴物)がいれられていない場合に、このような現象が起きることがあります。
よくみかけるのは、
- 何らかの理由で噛み合わせの高さが低くなってしまう
- 前歯の角度があっていないため、下顎が前方へ動くのを邪魔する
- 結果、下顎が後ろへバックしてしまう
- 顎関節の取り巻きの血管と神経が豊富な部分を圧迫する
- 種々の不定愁訴(頭痛、顎の痛み、目の痛み、等々)を誘発する
と考えられております。
また顎がずれてしまって、それが原因で首や腰、さらには膝のほうにまで影響が出てしまうこともあります。
複雑化して長期に及んでいるとなかなかすぐには治らないことも多くなってきます。
いずれの場合にも、現状をよく検査してから、原因となっているかみ合わせの高さに加えて、補綴物や歯の位置異常を修復したり矯正したりして治していくことが必要です。
噛み合せが左右狂ってしまった場合それを補うべくまず首が狂っている噛み合せのほうへ傾いてきますが、体がそれを補うべく同側の肩がもちあがってきます。
そのあとはさらに骨盤が反対側で引き上げられ、それを補うべくひざへ負担がかかってきます。
カイロや整体、オステオパシ―の先生が、訪れた患者さんの診断で、足の長さや仙骨、腰のねじれ具合を慎重にみるのはそのためです。
また、噛み合わせ治療では、靴のかかとのすり減りの左右不均等も同時に治した方がよいのです