顎偏位症は、噛み合わせの不調和から生じることが多い症状です。特に、噛み合わせの際に上顎と下顎の動きに調和した被せ物(補綴物)が入っていない場合、顎偏位症が起こることがあります。
よく見かける顎偏位症の原因としては、次のような流れが考えられます。
- 何らかの理由で噛み合わせの高さが低くなってしまう
- 前歯の角度が合っていないため、下顎が前方へ動くのを妨げる
- 結果として、下顎が後ろへ下がってしまう
- 顎関節の周囲にある血管や神経が圧迫される
- その結果、頭痛や顎の痛み、目の痛みなどの不定愁訴を誘発する
顎偏位症によって顎がずれてしまうと?
また、顎偏位症によって顎がずれてしまうと、首や腰、さらには膝にまで影響が及ぶこともあります。特に、症状が複雑化して長期に及ぶ場合は、すぐに治らないことも多くなります。
いずれの場合も、まず現状をしっかり検査することが大切です。そのうえで、原因となっている噛み合わせの高さや補綴物、歯の位置異常を修復したり、矯正治療を行ったりして顎偏位症を改善していきます。
もし噛み合わせが左右で狂ってしまった場合、まず首が噛み合わせのずれた方へ傾きます。さらに、体がそれを補うために同じ側の肩が持ち上がります。その後、骨盤が反対側で引き上げられ、最終的にはひざに負担がかかってきます。
カイロプラクティックや整体、オステオパシーの先生が、患者さんの足の長さや仙骨、腰のねじれ具合を慎重に診るのはこのためです。また、噛み合わせ治療では、靴のかかとのすり減りの左右差も同時に治すことが重要です。
また、当院では歯科情報を様々に発信していますのでぜひご覧下さい。

歯の治療は、一般的な内科治療などと少し違いがあります。それは「同じ箇所の治療でも、やり方がたくさんある」ということ。例えば、1つの虫歯を治すだけでも「治療方法」「使う材料」「制作方法」がたくさんあります。選択を誤ると、思わぬ苦労や想像していなかった悩みを抱えてしまうことも、少なくありません。
当院では、みなさまに安心と満足の生活を得て頂くことを目標に、皆様の立場に立った治療を心がけています。お気軽にお越し下さい。