犬歯の重要性の1つは、奥歯を守ること

35歳を過ぎたころから、奥歯に虫歯や歯槽膿漏など何らかのトラブルを抱える方が非常に多くなってこられます。

そのような方の多くは顎を横に動かした時に犬歯のしっかりとしたガイドがないために奥歯のかみ合わせ時のタイミングに無理がかかり、臼歯部へのトラブルの原因となっていることがよくあります。

犬歯はすべての歯の中で根の長さが一番長く、横からの力に十分耐えられるように解剖学的にも成り立っている歯です。

なので、奥歯を守る上でも犬歯の役割は非常に大きいのです。

犬歯で噛み合わせのトラブルがチェックできる

ご自身の上下の歯を合わせた状態でゆっくり横に動かしてみてください。もし犬歯があたっていないで奥歯の方から先にあたってしまう状態であったりすると、 何らかのトラブルの兆候が出てくることが多いのです。

とくに、虫歯でないのに奥歯がしみてきていたり、歯と歯茎の間の楔状の切れ込みが生じてきたり、顎がしっくり来なかったりとその現象はさまざまです。

最近では歯並びがもともと悪く、犬歯の位置が初めから上のほうにあって、まったく機能していない方も多く見られます。

こ んな方はとくに年をとってからは要注意です。奥歯に対しての力のコントロールができていないために長期的にやられやすくなってくるからです。

多少であれば不足分をもり足して治せますが、実際に歯をしっかりした位置まで持ってこないと無理な場合も多く、やはり矯正の重要性がそこでもでてきます。

犬歯の角度に正解はない、かぶせ物をする場合は必ずデータを基に自分に合わせて

ただし、犬歯の角度はただ急峻であれば良いのではなく、その人の顎の関節の解剖学的な形態に非常にリンクして出来上がっ ていることが多くの研究データからわかってきています。

です。なので、大掛かりなかぶせ物や義歯、ブリッジなどをする場合にはかならずといってよいほど、その方の顎の動きから得られるデータが必要となってきます。

なので、そのようなデータなしで、技工士さんの勘だけで作られてくる補綴物は、たとえきれいに仕上がっていたとしても長期的に安全に機能していってくれるか疑問なわけです。