 | 第9話 インプラントを入れる前に | |  | | | | | | 先日患者さんがインプラントを下顎臼歯部に入れたいとの事で来院されました。たしかにこの部位には第一大臼歯、第二大臼
歯が喪失して長く放置されており顎骨の状態も問題はないようでした。インプラントを今すぐにでも入れてほしいとの事でしたが他の部分を拝見しますと反対側の臼歯部の咬合支持もしっかりしておらず、前歯部はしっかりとした顎の動きをガイドしてくれるじょうたいではありませんでした。患者さんとしてみれば痛くない今なんでもない部分をいじる必要はないと判断されるかもしれませんが、実はすでに喪失してしまった奥歯の喪失原因も実はそういった不調和な咬合のバランスがひきおこし
ていた可能性がわかってきました。
要するに、欠損部分だけ見てインプラントや義歯に高いお金を投じても全体のバランスが調和していないとそう遠くない将来
またその部分のトラブルに見舞われる可能性が強いと言うことです。
そのようにして考えていくと、矯正治療を補綴治療に取りかかる前にしなくてはならない人がかなりの数いることになります
が現実的には治療費用の関係や見た目などから矯正治療からはじめられる方が半分以下なのは残念なことです。
自費治療をされる方は特にこの点を気をつけていただき、長期的に予後の安定した状態を保てるようにしていただきたいものです。 |
| | | | |
| | | |
|
|